メンバー紹介:栗崎宏幸が愛する映画

【日本映画】
 
となりのトトロ 宮崎駿監督・1988年

機動警察パトレーバー2 the movie 押井守監督・1993年

東京物語 小津安二郎監督・1953年

楢山節考 今村昌平監督・1983年

陽炎座 鈴木清順監督・1981年

珈琲時光 侯孝賢監督・2003年

アレクセイと泉 本橋成一監督・2002年

ビルマの竪琴 市川崑監督・1956年

花とアリス 岩井俊二監督・2004年

スウィートホーム 黒沢清監督・1989年

思い出深い映画、何度も観てしまう映画を基準に選びました。順不同です。

となりのトトロ:今でも田畑に風が吹き抜けたり、大きな木をみつけたりすると、
トトロや猫バスがいるんじゃないかと思ってしまいます。

機動警察パトレーバー2 the movie:東京という都市が
どんな背景で成り立っているのかを考えさせられました。
ラストは地下鉄サリン事件の黙示録のように感じました。

東京物語:実家で生活しようと思うきっかけとなりました。

楢山節考:山に行く前日、婆さんがいつものように野良仕事をし、
種を捲いていく何気ないシーンが胸に焼き付いています。

陽炎座:いろんなものをぶっ壊してもらいました。
初めて映画職人達の技巧美に魅せられた作品でもあります。

珈琲時光:日本映画とさせて下さい!
その時でしか撮れないリアリティのある東京の空気感がたまらなく好きです。
実際にロケ地の天ぷら屋に食べに行き、聖橋から電車の立体交差を眺めにいきました。

アレクセイと泉:科学が計り知れない自然の不思議な力と
そこで慎ましく生きる人々の力に感動しました。この二つの力の追求をしています。

ビルマの竪琴:手紙が読まれる海と空のシーンがなぜか忘れられない作品です。

花とアリス:この蒼井優がとにかく好きなんです。

スウィートホーム:小学生の頃に観て、あまりの恐さにトラウマなりました。
それ以来観ていませんが、胴体が千切れているシーンをずっと覚えています。


【外国映画】

ロスト・ハイウェイ デヴィッド・リンチ監督・1997年

終わりなし クシシュトフ・キエシロフスキー監督・1984年

時計じかけのオレンジ スタンリー・キューブリック監督・1971年

欲望 ミケランジェロ・アントニオーニ監督・1966年

ミツバチのささやき ヴィクトル・エリセ監督・1973年

バーディ アラン・パーカー監督・1984年

ストーカー アンドレイ・タルコフスキー監督・1979年

マザー、サン アレクサンドル・ソクーロフ監督・1997年

メランコリア ラース・フォン・トリアー監督・2011年

ポリスストーリー ジャッキー・チェン監督・1985年

邦画と同じ基準で選びました。順不同です。

ロスト・ハイウェイ:何度観てもよく理解できません。でも、なんか気になってまた観てしまう。
そんな繰り返しが10年経ちます。たぶん一生続くんでしょう。

終わりなし:自分がぼんやりと夢みていた世界を具現化してくれていた作品で、
ポーランドという遠く離れた土地に親近感を持ちました。その影響から旅行もしました。

時計じかけのオレンジ:森内君とかぶったのは残念ですが、
これまでの世界観が一変するような衝撃を受けました。
自堕落な学生時代に図書館の狭い視聴覚スペースで観たのが最初でした。

欲望:ファッションの曖昧な価値観や存在を見事に具現化してくれた作品だと思っています。
オシャレ映画だと勘違いしていた頃は、ファッションに魅了されていたアホな学生でした。

ミツバチのささやき:子供の持つ力の不思議さを初めて体感させられました。
ここから子供への興味が強くなりました。

バーディ:お勧め映画としてすぐ思いつく作品です。ラストがとっても好きです。

ストーカー:観ているだけで風邪引きそうになります。なんでこんな映画が作れるのか理解できません。
これも核の副産物の一つなのかもしれません。50年後には不要な作品になることを願っています。

マザー、サン:個人的に世界一の映像美だと思っています。

メランコリア:これまで現実を生き抜く力を貰える映画を好んで観てきましたが、
それらは全て自分の「生」の補償ありきで感じられるものなんだなと思いました。
「死」しかないとすればどうするべきか? 僕にとって最高の答えを教えてくれた気がします。

ポリスストーリー:子供の頃から何度も観ています。よく真似しました。
大人になってもこれを見ているときは子供に返れます。