【日本映画】
小津安二郎監督作品
路傍の石 田坂具隆監督・1938年
蜂の巣の子供たち 清水宏監督・1948年
足摺岬 吉村公三郎監督・1954年
コタンの口笛 成瀬巳喜男監督・1959年
花影 川島雄三監督・1965年
新宿泥棒日記 大島渚監督・1969年
略称・連続射殺魔 足立正生ほか監督・1975年
悲愁物語 鈴木清順監督・1977年
十九歳の地図 柳町光男監督・1978年
小津安二郎監督は別格とさせてください。
私の「小津体験」は割と遅く、生誕90周年の折に、NYで行われた特集上映に始まります。
リンカーンセンターでは、クレジットで笠智衆や原節子、杉村春子や三宅邦子などの
名前が出るたびに大きな拍手が沸き、小津の名前が出るともはやそれは喝采へと変わるのでした。
そしてダウンタウンのフィルムフォーラムでは、無声映画が生ピアノの伴奏で上映され、
弁士についての親切な解説とデモンストレーションが行われました。
異国の地でこれらの体験をしたことは、とても倖せだったといまにして思います。
そのほか、映画と映画人への敬愛をこめて、一監督一作品で挙げました。
順位づけはできませんので製作年順です。
【外国映画】
ジョン・フォード監督作品
忘れられた人々 ルイス・ブニュエル監督・1950年
大人は判ってくれない フランソワ・トリュフォー監督・1959年
オルフェの遺言 ジャン・コクトー監督・1960年
バラベント グラウベル・ローシャ監督・1962年
ミュリエル アラン・レネ監督・1963年
フェイシズ ジョン・カサヴェテス監督・1968年
アウト・ワン ジャック・リヴェット監督・1971年
ウィー・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン ニコラス・レイ監督・1976年
ロスト・ロスト・ロスト ジョナス・メカス監督・1984年
戀戀風塵 候孝賢監督・1987年
イニスフリー ホセ・ルイス・ゲリン監督・1990年
クーリンチェ少年殺人事件 エドワード・ヤン監督・1991年
やはりジョン・フォード監督は別格ということにならざるを得ません。
私にとって、「映画」を「映画」として意識させたのが、彼の作品でした。
そのとき私は弱冠15歳。
とすれば、私の人生そのものを決定づけたのがフォード作品ということになるのです。
そのほか、とても10本に絞りきれませんでしたが、
映画愛をこめて一監督一作品で挙げました。
順位づけはできませんので製作(公開)年順です。